KGI(Key Goal Indicator)

KGI(Key Goal Indicator)とは

「KGI(Key Goal Indicator)」は日本語で「経営目標達成指標」または「重要目標達成指標」という意味で、ビジネスで掲げた最終目標を達成するための指標のことです。具体的には契約の成約率や売上高、利益率などがKGIに相当します。KGIは目標達成のために明確な数値を設定しなければいけません。例えば「1年後の成約率を15パーセントから20パーセントに引き上げる」などの目標はKGIになります。数値を明確にする理由は、誰が見ても公平に判断しやすいからです。数値を出さずに曖昧な状態の指標は目標達成のために役に立ちません。客観的で公平な判断を行ってもらうためにも、数値は明確に表す必要があります。

KGIの重要性

KGIは組織で仕事をする場合の指標としてとても重要です。目標が数値化されているとわかりやすいのはもちろん、その数値を達成するためには様々な工夫やアイデアを出す必要があります。これらは組織全体のなどにモチベーションを上げることにもつながるでしょう。また数値の進捗を随時更新することで達成感を得ることもできます。そのため、KGIは組織のメンバー全員が理解できるだけでなく、実現可能な数値で目標設定をすることが大切です。KGIを取り入れないと組織内のモチベーションが上がらないだけでなく、業務内容も明確に記録として残すことができません。数値が不明確だと長期的な業務が滞る可能性もあります。継続性のある業務を維持するためにも、KGIの設定は欠かすことができないと言えるでしょう。

KGIとKPIの違い

KGIはKPI(Key Performance Indicator)と混同されることがありますが、これらは別のものですので注意が必要です。KPIは日本語で「重要業績評価指標」などを意味し、目的達成のためのプロセスが明確にできているかを判断するための指標のことです。つまり、KPIはKGIを達成するために必要な過程を表す指標なのです。KGIは目標達成のために必要な指標ですが、目標を達成するためにはやみくもに行動を起こせばいいわけではありません。

効率よく目標を達成するためにはプロセスも大切ですので、KPIの積み重ねの最終結果がKGIだと言えるでしょう。掲げた目標を達成するためには、KGIとKPIを組み合わせるとより効率が高くなります。例えば「今月の売上を10パーセントアップする」というKGIを立てた場合、「新製品を5つ以上開発する」「ウェブサイトのアクセス数を20パーセント増加させる」など、KGIにつなげるための行動がKPIになります。KGIを確実に達成するためには同時にKPIの設定も行うと効果的です。