WEBディレクターのための取材・撮影のディレクション手順


こんにちは!デザイナー兼ディレクターの村瀬です!普段、ウェブサイトのディレクションをやっていると、サイトやページの作成に必要な素材(写真やテキスト)はお客様にご用意いただく事が多いのですが、たまに、

  • 素材が何もない
  • あり物ではなくこだわりの素材を用意したい

という場合があります。

その場合は、「素材を作る」ことになるのですが、撮影・取材のディレクションは、システムとかデータとかデザインとか、デジタルな世界の事だけでなく、撮影場所を確保したり、取材の段取りをしたり、アナログなことのディレクションが必要なのですが、普段はアナログなことのディレクションをやった事がないという方には、

そもそも何が必要なのか?
どこまで考えておけばいいのか?

など想像がつかない事が多いと思います。

今日はそんなWEBディレクターの方のために、取材・撮影のディレクション手順についてお伝えします!

必要な「人員・物・事柄」を洗い出す

シチュエーションとして以下の場合を想定してお伝えします。

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ウェブサイトに新しいページを追加することになったが、素材が何もないので、 取材と撮影をして、原稿と写真素材を作るのことになった。
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まず、今回の目的のコンテンツがアップされるまでに必要な人員・物・事柄を洗い出します。

いきなり洗い出せと言われても「どこから手をつけたら??」だと思いますので、流れをリアルに映像として思い浮かべると良いです。

例えば、当日、撮影場所に集合して、、と想像すると、、

あ、場所決めなきゃ
あ、日時決めなきゃ
あ、誰が集まればいいんだっけ?

取材が始まって、、と想像すると、、

あ、取材対象者はいきなりは喋れないから、事前に取材内容決めておかなきゃ、
あ、撮影の機材設置する場所あるかな?

みたいな感じで、あれもこれも必要、と連想できるようになります。

ステップ1:人員を洗い出す

当日の流れを想像すると以下の人員が必要ということがわかります。

  • 取材対象者
  • ライター(インタビュアー兼任の場合もあり)
  • カメラマン
  • ディレクター
  • ヘアメイク・スタイリスト(予算・必要に応じて) など

全く繋がりがない人を探してきて依頼を出すのは大変なので、普段から人脈を増やしておくと良いでしょう。例えば、以前仕事をお願いしたカメラマンさんに、「お知り合いで信頼できるヘアメイクさんいませんか?」と聞いておくなどです。

ステップ2:物を洗い出す

ここで言う「物」とは人物以外の必要要素です。

  • インタビュー内容が事前にわかる資料
  • 撮影場所
  • 衣装、メイク道具
  • 撮影機材
  • インタビュー用のセット(テーブル、椅子、雰囲気を演出できる小物など)
  • 音声レコーダー
  • 画像チェックできるパソコン
  • 画像データ受け取れるハードディスク
  • インタビュー後の原稿
  • 香盤表

物を用意するということは、誰かが用意しなければならない、ということです。先に洗い出した人員のうち誰に何を用意してもらうからを紐付けておきましょう。

例えば、撮影場所はクライアントの敷地内でOKなのであれば、費用をかけずに確保が可能ですので、クライアントに用意可能か確認をとりましょう。

ステップ3:事柄を洗い出す

ここで言う「事柄」とは、今回の目的のコンテンツがアップされるまでに必要な条件のことです。

ここは目的やクライアントの要望によって変わるものもあるので、事前にヒアリングが必要ですが、以下のようなものです。

  • クオリティ、目的を叶えられること
  • 予算内で収まること
  • 納期に間に合うこと
  • 撮影が外であれば、天気が晴れること
  • インタビューを録音するのであれば、周りがうるさくないこと
  • 何か判断に迷う事があればそれぞれ誰がジャッジするのか決めておくこと

「クオリティ、目的を叶えられること」は一番大事なポイントです。ここは深掘りするととても長くなるので、今回は条件の一つとしてお伝えするのに留めます。

また、予算・納期というポイントが出てくると、その条件内で、アサインが可能かどうか、カメラマン・ライターなどに費用と空きスケジュールの確認を進めつつ、アサインを確定していきます。

作業を洗い出す

次に作業を洗い出しましょう。

ステップ1:「人員・物・事柄」を確定するための事前の作業

まず、「人員・物・事柄」を確定するための事前の作業です。

1.条件をヒアリング

  • 叶えたい事
  • どこまで求めてるか
  • 予算
  • 納期
  • 予算と納期の兼ね合いなど見て、叶えるべき優先順位も確認(予算、納期的に制限があるようなら役割分担でクリアできるかなども確認)
  • その他条件があるか(取材場所はここじゃなきゃダメとか細かい点)

2.見積もりを作成する、アサイン検討を同時に動かす

  • 要望によって何パターンか見積もるか検討
  • 予算との兼ね合いを見て、外部に出す場合はそれを鑑みて見積もる

3.日時、場所の確定、アサイン確定を同時に動かす

【日時】

  • 各担当のスケジュール確認
  • 屋外での撮影の場合、天気も考慮して予備日なども決めておく
  • 室内でも自然光が必要な場合、日の入る時間も考慮

カメラマンは機材準備で前乗りするので、何時から機材設置可能かも確認しておく。機材撤収にも時間かかるので、撮影終了後何時まで作業可能かも確認しておく。

【場所】

  • 場所を探す必要がある場合は、レンタルスタジオなど検索して情報収集(見積もりの時点で見当をつけておく)、申し込み手続き
  • 撮影場所の制限がないか、クライアント、カメラマン、インタビュアー、ヘアメイク、スタイリストと確認、対応策を詰めておく
  • 機材の配置を考慮した場所の広さ、明るさ、背景で干渉するものがないか。必要なカットが取れる環境か(横長のカット撮りたい場合でも横長で撮れるか?)など
  • インタビュー時に音が干渉することがないか(以前私のクライアントで、工事現場で撮影なんてこともありました。)

ステップ2:インタビュー前の各スタッフの作業

【ディレクター】

  • ロケハン(必要に応じて、どんな環境での撮影になるかを事前に確認、どのアングルで撮れそうかなど決めておく)
  • ページ構成→クライアントチェック→ライターへ
  • 撮影ラフ→カメラマン(撮りたいイメージを伝え、実現可能か確認)→クライアントへこんなカット撮りますという情報として事前に共有
  • 香盤表作成
  • 衣装、小物など縛りがある場合は撮影対象者にあらかじめイメージを共有、準備しておいてもらう
  • 事前アンケートの確認(方向性がずれてないか、漏れがないかチェック)

ライター(インタビュアー兼任)

  • 事前アンケート作成→クライアント記入→戻してもらい、アンケートを元に当日のインタビュー内容を決めておく
  • インタビュー内容に共有→クライアントチェック(予め、回答を考えておいてもらう)

【カメラマン】

  • ロケハン(必要に応じて)
  • 撮影ラフの確認

ステップ3:インタビュー時の各スタッフの作業

ディレクター】

  • 香盤表に沿って、スケジュール管理
  • 撮影ラフに沿って、必要カットの管理(何枚も撮ると必要なカット撮り忘れることがあるので、細かくチェック)
  • 撮影ディレクション:サイトで使われる時のことをイメージしてイメージ通りのカットが撮れてるか確認、カメラマンに指示出しする
  • インタビューディレクション:サイトで使われる時のことをイメージしてイメージ通りのコメントがとれてるか確認、インタビュアーに指示出しする
  • 場を和ませる(本番は緊張して、笑顔が出にくくなったり、コメントが出にくくなるので)
  • 撮影画像は容量が大きい場合、その場でPCで受け取れるとスムーズ

【ライター(インタビュアー兼任)

  • インタビュー
  • 録音(メモ撮り忘れたり、あとで内容を思い返す時に必要)
  • 予定外の内容で盛り上がった場合も、あとで使えるかもしれないのでコメントとっておく

【カメラマン】

  • 撮影

ステップ4:インタビュー後の各スタッフの作業

【ディレクター】

  • 撮影画像のチェック、使う画像の選定
  • コンテンツ構成案チェック→クライアントチェックへ
  • 原稿チェック→クライアントチェックへ
  • 素材確定したらデザイナーに渡す
  • デザインチェック
  • 組み込みチェック、動作チェック

ライター(インタビュアー兼任)

  • インタビュー内容を元にコンテンツ構成案を作成
  • 構成案OKだったら、原稿作成

デザイナー

  • 内容に応じて、写真加工、画像補正
  • 素材でデザイン作成→クライアントチェックへ

【コーダー】

  • デザインコーディング、組み込み→クライアントチェックへ

いかがでしたでしょうか。どこから手をつければ、想像がつかないという方は参考にしてみてくださいね。